目のまど

手話で聴く心の支援「目のまど」店主。手話通訳士。臨床心理士。聞こえない・聞こえにくい人と手話にまつわるいろんなことをしています。

聞こえない子どもたちの遊び

「家に帰った後、どんなことしてるの?」

聞こえない子どもたちに尋ねてみると、

ほとんどの子どもたちが「ゲーム」と言います。

子どもがゲームばかりするのは、聞こえる子どもたちも同じ。

でも、聞こえない子どもたちの中には、それなりのわけがある子もいます。

聞こえない子どもたちのご家族は、聞こえる人であることが非常に多いです。

多くの子どもたちが、「家族の中で聞こえないのは自分だけ」。

家に帰っても、話す相手がいないのです。

「他にすることないから」。

子どもたちは、

さみしさをまぎらわすために、寝る瞬間までずっとゲームをしています。

 

そんな親子関係を、もっと近づけたい。

聞こえない子どもたちの家庭が、

みんな手話を使う環境であることが理想的ですが、

そういうご家庭はごくわずか。

同じ家族なのに、ことばが通じない。

そんな状況で、子どもたちはさみしさを募らせています。

でも、今は「ことば」では十分につながれなくても、

遊びでだったら、「心」がつながることはできるはず。

もしかしたら、遊びで心の絆が深まっていくうちに、

ご家族が「この子と話したい。だから手話をおぼえよう。」となるかもしれない。

そんな期待をこめて、今、

「わらべうた」と「ボードゲーム」を広める活動をしています。

これから、当ブログでも、

聞こえない子どもたちと楽しめる

わらべうたやボードゲームをご紹介していきます。