かみやパパからはじまるAdvent Calendar 2019
ボードゲームでお世話になっているかみやパパさん(「ヒントをいいます」の作者)が主催されているアドベントリレーブラグの企画に参加してみました。
https://adventar.org/calendars/4415
今年のテーマは「わたしが今年がんばったこと」。
今年は、これまでやってきたことを紙にした1年でした。
簡単に自己紹介をします。
フリーランスの臨床心理士として、精神科クリニック等で働いてきました。10年前、子育てで仕事をほぼ辞めていたころにたまたま手話講座を受けたことがきっかけで、現在は、聾学校のスクールカウンセラーや子育て支援など、聞こえない人専門の心理士をしています。また、手話通訳士の資格も得て、地元の手話通訳としても働いています。
一方、ボードゲーマーとしては8年目になります。現在12歳の次女が4歳の頃、当時通っていた幼稚園で不適応を起こし、転園しました。そこが、お預かりでボードゲームをする園だったのです。虹色のヘビ、スティッキー、ハリガリ。スピードカップス…。そこから我が家のボードゲームライフが始まっています。
今、その子は中学1年生。もうなかなか家では遊んでくれなくはなりましたが、私が主催するボードゲーム会の手伝いは、休みであれば手伝ってくれます。思春期特有のツンなインストが評判です。一番好きなゲームはカタンです。
さて、今年の執筆仕事第1号はリーフレットです。
聞こえない人たちへの心理支援をしている心理士は、全国的にみても人数が少なく、情報交換や合同で学会参加などをしている仲間は10数名。
そんな状況ですから、手話で話す聞こえない人が相談する先がほとんどないのはもちろんのこと、補聴器をして日本語で話せる難聴者も、カウンセリングを受けるのに苦労しています。カウンセラーの側が聴覚障害についての知識不足で、ズレた対応をするからです。
そこで、全国の仲間で協働して、心理師に向けた啓発用リーフレットを作りました。
そして、先日ようやく完成したのが、「聞こえない子とおうちであそぼうシリーズ(1) ボードゲームであそぼう①」、A5版30ページのブックレットです。
聞こえない子どもたちを対象としたボードゲーム会を開催しはじめて1年。聞こえない子どもたちは、聞こえる家族とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、聞こえる人へのコンプレックスや遠慮があったりしますが、ボードゲームを介するとみんな楽しく過ごせるのではないか、と思いついて始めたボードゲーム会ですが、この1年で楽しいできごと、新しい発見がたくさんありました。これらの経験をブックレット にして、聞こえない子どもたちの楽しみを広げたいな、と思って作りました。
小さい小さいブックレットですが、その制作はなかなかたいへんで、今となっては本を執筆する全ての人を尊敬します。
来年は、「聞こえない子とおうちであそぼうシリーズ」の第2弾として、わらべうたに関するブックレットを制作予定です。わらべうたを使った親子のふれあい遊びを、聞こえない子どもたちが楽しめるようにアレンジしたりオリジナルで作ったりしています。
自分が毎月やってきていることだから、簡単に書けそうですが、きっとまた1年ウンウン唸って作ることになるのでしょう。
Twitterのおかげで「ボードゲームであそぼう①」は多くの方に興味を持っていただいています。BOOTHにネットショップも開店して、中年ながら新しいことにたくさんチャレンジした1年でした。