ボードゲーム:フラッシュワード
聞こえない子どもたちとボードゲームで遊ぼう!
ことばを使ったカードゲームはいろいろありますが、これは頭文字(ひらがな)と文字数の組み合わせで遊ぶゲームです。
今回は指文字と手話を使います。手話サークルにもおすすめ。
すべてのカードをシャッフルして、ひらがな面を上にして山札にします。
一番上のカードを裏返してスタート。
↑だと、裏返したプレイヤーが、「お」で始まる3文字のことばを指文字+手話で答えます。
「お」「か」「し」「お菓子!」
成功したら、次のプレイヤーに移ります。
数字は「7」まであり、「6」や「7」が出てきたら、思いつかないこともあります。そういう時は「お手上げ!」。その場にある数字カードを全部引き取らないといけません。
そして、ひらがなの山札がなくなった時に、持っているカードが一番少ない人が勝ちです。
正式ルールでは、次のプレイヤーが3秒数えるという時間制限ルールがあります。私は、場に応じて5秒ルールにしたり、時間制限は設けなかったりします。時間を数える人は、みんなに見えるように指折りをしていきます。
トランプサイズなので、持ち運びにも便利だし、スペースもとらないので、ちょっとした待ち時間などに取り出して遊ぶこともできます。
こんな風に、手のひらにもなんとか乗りますし、
私は100均のカードケースに入れて持ち運んでいるので、こんな風に遊ぶこともできます↓
子どもたちのことばの学習にも効果があるのはもちろん、聞こえる人たちにとっても、指文字の練習にはもってこいですね。
児童発達支援・放課後等デイサービス「ニコット」
1月、地元北九州に、聞こえない子どもたちが利用しやすい放課後等デイサービス「ニコット」が開所します。先週、我が家の中学生メンバーと内覧会に行ってきました。
とにかくかわいくて、ずっと居ていたくなる場所でした。
(写真はスタッフさんからお借りしました)
↓玄関。床のクロスでいっぺんに北欧の雰囲気。左の廊下の奥は、面談ができる部屋などがあります。
スタッフの中に、聞こえない子のお母さんがおられ、手話で会話ができるのはもちろんのこと、目で見てわかる掲示などを工夫していかれるとのこと。
学校と家庭の真ん中にあって、子どもたちがホッとできる場所を目指しておられます。
↓受付カウンター。この奥が、子どもたちが過ごすお部屋です。
↓小学生が過ごすお部屋。
↓小さい子どもたちが過ごすお部屋。
ニコットのかわいさにすっかり魅了された我が家の中学生メンバーは、早速ボランティア登録。春休みから、長期休暇や休校日にお手伝いしたいと張り切っています。
私ももちろんボランティア登録。一般のボランティアとしての活動はもちろんのこと、専門の立場からもお手伝いしていけたらと考えています。
地元にこんな素敵な場所ができて、嬉しいです。子どもたちと同じく、ニコットもすくすく成長するよう、応援していきます。
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児童発達支援・放課後等デイサービス「ニコット」
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手話でボードゲーム会@かいじゅうの森
〔目のまど〕には「手話でボ育て班」(メンバー5名)があります。昨日は、かいじゅうの森という聞こえない子どもたちの放課後デイサービスに赴いて、ボードゲーム会をしてきました。
子どもたちは3歳から小6まで16名。その多くがボードゲームというものを知りません。いったいどうなるのか…まったくの手探りです。持っていくゲームのラインナップも悩みながら決めました。
(写真左上から)メイクンブレイクジュニア、ブロックス、カヤナック、ドブル 、クラウン、キャプテンリノ、ミッドナイトパーティ(現「ヒューゴ」)、おさかなくん、ハリガリ、フラッシュワード、スティッキー、レシピ、バルーンズ
の13ゲーム。みんな楽しんでくれるかな?
メンバー5人で部屋に入ると、緊張した面持ちの子どもたち。全体の説明を終えて、小学生エリアと小さい子エリアに分かれます。
小さい子たちは、スティッキー、カヤナック、おばけキャッチを始めました。
↑スティッキー。放課後デイサービスのスタッフさんもフォローしてくださって、3歳の子も楽しんでいます。
左は我が家の中学生メンバー。カヤナックを、自分が小さい時に遊んでいた超カンタンルールに変えて遊んでいます。くまさんもサイコロも使わず、ただ自分の狙った氷に穴を開けて釣るというシンプルさ。幼稚園の子どもたちにはちょうど良かったみたいです。
↑おばけキャッチ。メンバーさんの私物です。ルールは意外に難しいんですが、上手に遊んでいます。小さい子が真剣に見ている眼差しはたまりません。
小学生エリアは、全員でミッドナイトパーティ。
小1〜6年生の7名が、ワーキャー言いながら大盛り上がり。「自分の出番でサイコロを振る」ことが初体験の子がいましたが、何周かするうちにすっかり把握して、しっかり自分で動けていました。1年生の子たちへは、上級生が優しく手ほどき。微笑ましい光景です。
1回終わると当然2回目へ。もう、最初に客人を配置するところから、ちゃんと考え始めます。
2回目が終わり、1人だけ別のゲームへ。3回目は進行を子供達自身に任せました。
↑こちらはメイクンブレイクジュニア。1回戦は大人も入って4人で対戦。メイクンブレイクにはいくつかシリーズがありますが、直接対戦ができる「ジュニア」が、子どもが遊ぶには便利です。
2回戦は、我が家の小学生メンバーと同級生対決。どちらも速い!このあとこの2人は、ハリガリをしていました。
小さい子エリアでは、バルーンズが始まりました。
イベントカードをめくると、猫にひっかかれたり、エンピツが刺さったりして、自分たちの風船がなくなってしまうのですが、「ママカード」が出てくると、風船が1個復活するという、とってもほんわかするストーリーのゲームです。子どもたち、カードめくりの順番も守れて上手です。
イベントの時間は1時間。あっという間でした。最後のお集まりの時は、最初とは打って変わった笑顔。「また春休みに会おう!」と約束してお別れしました。
初めての雰囲気に気圧されて入らない子や、負けて荒れる子など、いろんなケースを想定して臨んだイベントでしたが、時間中ずっと眠っていた1人を除く全員が、たっぷり遊んでくれました。
春休みの第2回も楽しみです。
ボードゲーム:キャプテン・リノ
窓と屋根のカードを積み上げて、高いマンションを作ろう!カード式のジェンガのようなゲームです。
聞こえる・聞こえないに関係なくみんなで遊べます。見た目にもかわいく、幼稚園の年長さんくらいから大人まで楽しめます。
※以下は我が家ルールです
まず、床カードを置きます。
左が窓カード、右が屋根カード。屋根カードは、無印のカードとキャプテンリノカードだけ使います。他のマークが付いている特殊カードは使いません。真ん中に、街を悪から守るヒーローのキャプテンリノがいます。
床の線のとおりに窓を置いて、屋根カードを引いて屋根を置きます。
次の人に交代です。普通の屋根だったので、窓カードを置いて、屋根カードを引いて屋根を置きます。
キャプテンリノのカードが出ました!
次の人は、窓カードを置いて、キャプテンリノを印のところに置きます。そして、屋根カードを引いて屋根を置きます。
またキャプテンリノカード!
次の人は、窓カードを置いて、リノを今のところから次の印のところまで移動させて、それから屋根カードを引いて屋根を置きます。
こんな風に、どんどんマンションは高くなって…崩してしまった人が負けです。ドキドキハラハラ、とっても盛り上がります。
「1回休み」「リバース」などの特殊カードを加えると、「倒した人が負け」以外に「手札が早く無くなった人が勝ち」というUNOのような要素も加わります。
子どもたちと遊んでみると、とっても盛り上がりますが、体幹が弱いのか、テーブルに手をついてよりかかる子が多いです。バランスが崩れるので、テーブルには触らないことをルールにした方が良さそうです。
ボードゲーム:アルティメットカウントゲーム
聞こえない子供たちとボードゲームで遊ぼう!
小学校高学年以上向けのカードゲームです。
簡単な計算を使うゲームで、聞こえる・聞こえないに関係なく楽しめます。
トランプのスピードのような感じの遊び方なんですが、数字を並べるのではなくて、足し算や引き算をしていきます。
プレイヤーの人数分、カードを均等に分け、山札にします。山札全部がそのプレイヤーの持ち札です。4人で遊ぶ時は18枚ずつになります。この持ち札を全部無くした人が勝ち、というゲームです。
それぞれ、自分の山札の上から4枚取って手に持ちます。残った1枚を真ん中で表に返して、ゲーム開始です。
今、真ん中のカードは「7」。真ん中に「±2」と書いてあります。そこで、「7+2」の「9」か、「7-2」の「5」を持っている人が、上にカードを置いていきます。
この札も「5±2」なので、「7」か「3」のカードを持っている人が上に重ねていきます。
手持ちのカードで当てはまるものがない時、もしくは手持ちが少なくなった時は、自分の山札から補充します(枚数制限なし)。
そうして、最初に手札がすべて無くなった人の勝ちです。
聞こえない子たちと遊ぶ時は、
・「スタート」の合図を目で見てわかるように変更する
・当てはまる数字を叫ぶのではなく、カードを置く
にルール変更すれば、みんなで楽しめます。
このゲームはスピード勝負なので、カードスタンドは使わない方がよさそうです。
ボードゲーム:バルーンズ
聞こえない子どもとボードゲームで遊ぼう!
3歳から遊べる、平和な、小さい子ども向けのカードゲームです。子どもたちが人生で初めてプレイするゲームとして、おすすめのひとつです。
1人5枚ずつ風船カードをもらいます。
真ん中に「?カード」の山札があります。
「?カード」を1枚表に返すと、
風船が飛んでいったり、何かが突き刺さって割れてしまったりします。自分の風船で同じ色があったら、それを裏返さないといけません。
時々「おかあさんカード」が出てきます。お母さんはすごい力を持っていて、無くなってしまった風船を、1つ取り戻してくれます。
こうして、風船をなくしたり、お母さんに取り戻してもらったりしながら、ゲームは進んでいき、「?カード」の山札がなくなったらおしまい。風船が一番たくさん残っている人の勝ちです。
※正式ルールより少し時間短縮しています。
完全に運の要素だけのゲームですから、実力差は出ません。お母さんカードが出てくるたびに盛り上がるのが微笑ましいです。
ただ、大きい子どもたちにとってはあまりおもしろくないかもしれません。
「順番に札を表に返す」といった、ボードゲームの基本の基本を身につけるのに最適だと思います。
ボドゲ:便利グッズ〔カードスタンド25cm〕
聞こえない子どもたちとトランプやUNOなど、カードを持って行うゲームで遊ぶ時、
カードスタンドがあると、手話でおしゃべりしながら進められて便利です。
丑田製作所のカードスタンド。
Amazonで販売しています。
サイズもいろいろあります。
私は、いろいろなゲームに対応できる25cmにしました。4本で1230円(H30年11月現在)。
スリットが少し斜めになっていて、カードが見やすいです。
聞こえない子たちは、片手でも上手に手話でおしゃべりしますが、聞こえる人は、片手が使えなくなるとどうしても声を出しがちです。みんなが楽しめるように、カードスタンド、おすすめします。