ボードゲーム:ドブル
聞こえない子どもたちとボードゲームであそぼう!
先日の筑後市図書館で、聞こえない子と聞こえる子がガチバトルをしていた「ドブル」です。
2枚のカードは必ず1つだけ同じ絵(サイズは違う)があります。55枚のカードの中からどの2枚を選んでも必ず1つだけ同じ絵があります。不思議です。
遊び方は、ルールブックに5つありますが、聞こえない子どもたちと遊ぶには、1つ目の「タワーリングインフェルノ」という遊び方の変形が遊びやすいです。
まず、全員に1枚ずつカードを配ります。残りのカードは絵が書いてある方を上にして山札にします。
「3・2・1」で手札を同時に表に返したら、ゲームスタート!
①自分の手札と山札を見比べて、同じものを探します。
②見つかったら、山札の絵をタッチ!そして手札の同じ絵をタッチ!(「ポンッポンッ」というタイミング)
③一番早かった人がそのカードを手に入れ、手札の一番上に乗せます。
その瞬間、山札が次の絵になるので、①→②→③を繰り返します。
こうやってどんどん進めていき、山札がなくなった時点で手札が最も多い人が勝ちです。
このゲーム、何が面白いかって、小学生以上だったら、子供も大人も、聞こえる人も聞こえない人も、何の手加減もせずに真剣勝負できるところです。まあ、大人は子供に勝てません。
先日も、幼稚園年長さん+小学1年生+大人2人というメンバーで熱く戦っていました。
白熱すると、誰が早かったか、指差した絵が合っているか、などの判断が必要になってくるので、人数に余裕があれば審判を置いても良いかもしれません。
ドブルにはキッズ版もあります。キッズ版は絵柄が動物になっていて、絵の名前を呼びやすくなっていますが、この改変ルールでは指差しを使うので、キッズ版でも通常版でも、遊び方に変わりはありません。通常版の方がカードが多いので(キッズ版30枚、通常版55枚)、遊びごたえがあるかな、と思います。
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〔情報〕ドブル
人数:2〜8人
年齢:6歳以上
時間:5分くらい
価格:1500円くらい
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筑後市図書館ボードゲームイベント
今日は、筑後市図書館の開館7周年記念イベント「図書館でボードゲーム」にボランティアとして参加しました。
10時から16時半までの時間内に170名もの方が遊びに来てくださって大盛況。私のルール説明がグダグダだったのは今後の課題として、知らないゲームをたくさん体験できたし、キャプテンリノの巨大版もできたし、私自身もたっぷり楽しみました。
午後、事前にお声かけしていた聞こえない子のご家族が、2家族8名遊びに来てくれました。入口で恥ずかしそうにもじもじする子どもたちを見て、はじめは「今日は雰囲気に慣れてくれれば…」くらいのつもりでいました。もちろん私が進行して、2家族だけで、やったことのあるゲームを…と。
ところが、思いがけない展開に。
私がちょっと席を外して戻ってくると、それぞれ別のボランティアスタッフからルール説明を受けて、別のゲームをしています。席には、聞こえる子も聞こえない子もいます。
スタッフの皆さんの対応も実にスマート。特別扱いするでもなく、ただ「小さい子が遊びに来た」という感じで丁寧に説明してくださっていました。
ヒューゴ、ドブル、BONK…子どもたちは次々に遊んでいきます。魅力的なゲームたちを目の前にした子どもたちにとって、聞こえるか聞こえないかは、大した問題ではないように見えました。ワード系のゲームは難しいと思っていたのに、私の通訳を介して、ワードスナイパーも楽しみました。
以前から「ボードゲームは聞こえない子と聞こえる子をつなぐ架け橋になる」と感じていましたが、実際にそれを目の当たりにして、密かに感激していました。
子どもたちのポテンシャルを大いに感じたとともに、自分が子どもたちのことを低く見積もりすぎていたのではないか、と自戒しました。
私には、ボードゲームに関して2つの夢があります。
1つ目は、聞こえない子たちが、一般のボードゲーム会にふつうに参加するようになることです。
これは、今日叶いました。
2つ目は、聞こえない青年が、一人でボードゲームバーの扉を開け、ポケットからカードゲーム(私の妄想の中では「アルティメットカウントゲーム」)を取り出し、アイコンタクトとジェスチャーだけで、その場で出会ったばかりの客と遊ぶことです。
今日、図書館に来た子どもたちが、もしかしたら20年後…期待が膨らみます。
聞こえる子どもたちにとって、聞こえない子どもが、「社会の時間に習う聴覚障害者」ではなく「よくゲーム会で会うあの子」になる…。「お手伝いしてあげないといけない子」ではなく「ボードゲームで勝ったり負けたりするあいつ」になる…。そんな未来を思い描いて、今年も元気に活動していこうと、改めて思った一日でした。
第1回手話でボードゲーム会@えーるピアくるめ
2019年1月12日(土)13:30〜16:00
福岡県久留米市のえーるピアくるめで、
初めての「手話でボードゲーム会」を開催しました。
これは、親子でボードゲームを楽しんでもらおうという企画です。
持ち込んだゲームは↓
幼児さんから小学生くらいまでが遊べるゲームを揃えました。
スタッフ3名(含小6)でまったく手探りのセッティング。
時間になると、ポツポツご家族で遊びに来ていただいて、少しずつ卓が埋まってきました。
イチゴリラ、カヤナック、スティッキー。
ヒントをいいます、メイクンブレイクジュニア、ドブルあたりも人気でした。
大定番のヒューゴはこの日も大盛り上がり。
「手話でボードゲーム会」は、聞こえない人大歓迎のイベントなので、聞こえない人がストレスなく遊べる工夫をしています。
スピードカップスは、完成したらベルを鳴らすのではなく、スクイーズのパンを取っていくルールに。
レシピはカードスタンドを使って、手話でおしゃべりしながら進めました。
2歳から6歳までの子供たち。どんなに小さくても一生懸命考えていて、その真剣な眼差しは神々しい、とさえ感じました。
本当は、好きな時に来て好きな時に帰るイメージだったのですが、ほとんどの皆さんが最後までおられて、片付けまでしていただきました。
ご家族の笑い声が絶えない、素敵な2時間半でした。
4月から、定期的に開催できたらな、と考えています。
ボードゲーム :ヒントをいいます
北海道から、とってもかわいいボードゲーム が届きました!
「ヒントをいいます」
4〜7歳推奨。小さい子どもがクイズを出し合って遊ぶゲームです。
↑マークカード(上)と、お題カード(下:13枚)。
①ヒントを出す人を1人決めます。あとの人は答える人です。ヒントを出す人はお題カード、答える人はマークカードをシャッフルします。
②答える人が、マークカードから1枚提示します。
黄色です。
③ヒントを出す人が、お題カードの黄色のことばについて、ヒントを考えます。
パンです。
④もし、うまくヒントが思いつかない時は、おたすけカードを見て考えてもいいです。
⑤ヒントを思いついたら、「ヒントをいいます!」と言って、ヒントを言います。
⑥答える人たちは、ヒントを聞いて思いついたことばを言います。合っていたら、ヒントを出す人が「せいかい!」と言います。
⑦次のお題カードにうつって、①〜⑥を繰り返します。
日ごろ、問題やヒントを出されて答えるのには慣れている子どもたちも、逆に自分がヒントを出す側になると、案外難しいものです。
お題は、13枚×裏表×4題=104題もあるので、飽きることなく遊べそうです。
また、イラストがかわいくてかわいくて、ずっと見ていたいゲームです。
なお、このゲームを手話で楽しむ場合は、お題ゲームを手に持ってヒントを言うわけにいかないので、カードスタンドを使います。
これ、100均一の一番小さいカードスタンド(2個108円)を下の部分をセロテープで留めただけの、簡単カードスタンドです。
このゲームは、北海道の常盤倶楽部さんの作品。今のところ通販で買えます。
http://clubtokiwa.web.fc2.com/
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〔情報〕
ヒントをいいます
プレイ人数:2〜3人
対象年齢:4〜7歳
プレイ時間:10分程度
価格:1200円
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ボードゲーム :メイクンブレイクジュニア
聞こえない子どもたちとボードゲーム であそぼう!
「お題のとおりに積木を組み立てよう!」
有名な積木ゲーム「メイクンブレイク」のジュニア版です。
聞こえる・聞こえないに関係なく、子どもから大人までみんなで楽しめるアクションゲームです。
本家のメイクンブレイクは、タイマーがあって一人一人行うのですが、これは直接対決型。最大5人まで遊べます。
ゲームマスターは持ち回り制。
マスターになったら、↓のカードホルダーを管理します。お題カード、白木(組み立てが終わったプレイヤーが取る)、チップ(成功したプレイヤーに渡す)があります。
白木は、2〜3人制で1個、4人制で2個、5人制で3個です。
ゲームマスターがお題カードをホルダーにセットしたらラウンド開始!お題のとおりに積木を組み立てます。
出来上がった人から白木を取ります。
そのあと、判定をして、成功していたらチップをもらえます。これで1ラウンド終了。
チップをもらえるのが最初の1人だけではないので、モチベーションが続きます。
ゲームマスターを交代して次のラウンド。そうやって数ラウンド繰り返し、誰かがチップを10枚獲得したらゲーム終了です。
お題カードは、やさしめの黄色とむずかしめの赤の2種類あります。
ルールがわかりやすいので、ゲームが初めての方でもすぐに楽しめます。
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〔情報〕
メイクンブレイクジュニア
プレイ人数:2〜5人向け
対象年齢:5歳〜99歳まで
プレイ時間:15〜20分
参考価格:2500〜3500円くらい
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ボードゲームの買い方
ボードゲームはどこで売っているのでしょう。ふつうにおもちゃ屋さんに行っても、売っていないことが多いです。
私が買っている方法は次の3つです。
①ボードゲームショップで買う ②ネット通販で買う ③その他
0)下調べ
ボードゲーム情報は、カタログ本とボドゲーマというサイトで集めます。
「おうちでボードゲーム」
「ボードゲームカタログ202」
ボドゲーマ https://bodoge.hoobby.net/
1)ボードゲームショップで買う
私が住む福岡県は、ボードゲームショップがかなりあります。皆さんのお住まいの地域にショップ(ボードゲームカフェ)があるかどうかは、ボドゲーマで探せます。
私が最もお世話になっているのは、久留米市の「さいふる」さん。
こちらの希望を伝えると、店員さんが詳しく説明してくださいますし、実際に遊んでみてから購入できるので、安心です。遊ぶだけの利用もできます(1時間500円)。
東京に旅行に行く時は、可能な限り高円寺の「すごろくや」さんに立ち寄ります。
2)ネット通販で買う
実店舗で買えない時は、Amazonやすごろくやさんのネット通販を利用します。
Amazonは割引してあることもよくあって、なかなかお得ですが、Amazonで購入する時は、販売元がどこかをチェックして、ゲームが日本語版か海外版か確認することが大切です。
シンプルなゲームだと海外版でも問題ないのですが、少し複雑なゲームになると、外国語の説明書を読んでいくのはたいへんです(時々英語表記すらない説明書もあります)。
ただ、外国語の説明書を読んでいくのは、語学としてはむちゃくちゃ楽しいです(^^)
3)その他
最近はボードゲームが流行り出しているようで、先日ロフトにボードゲームコーナーがあるのを見ました。その他、ドン・キホーテや家電量販店などにも、お店によっては置いてあるようです。
ボードゲーム:おさかなくん
聞こえない子どもたちとボードゲームで遊ぼう!
3歳から遊べる、小さい子向けのゲーム「おさかなくん」。初めてのボードゲームにおすすめのひとつです。
ボードゲームは、誰か1人が勝ったり負けたりすることが多いですが、これは「お魚さんチーム」と「漁師さんチーム」に分かれ、どちらが勝つか競うという、団体戦です。
最初のセットはこんな感じ。川が細切りのボードになっていて、一番右が海です。魚たちは、右の海のボードまで逃げ切ることが目標です。漁師は、魚が海に逃げてしまう前に釣ってしまうことが目標です。
さいころで魚の色(黄・青・ピンク・オレンジ)が出たら、その魚が1マス進めます。
でも、漁師の色(赤・緑)が出てきたらピンチ!
川のボードが1つ外され、釣り船が1マス前進してきます。
あー!追いつかれたぁ。魚が乗っているボードが取り除かれる時、上に乗っている魚は釣り上げられて釣り船へ。
魚が海に逃げ切るか、釣られてしまって、川の中にいなくなったら、ゲーム終了です。
今回は、逃げた魚が2匹、釣った魚が2匹だったので、引き分け。
運だけの要素なので、実力差が出ず、勝ったり負けたりします。チーム戦なのが楽しさを倍増させます。
子どもたちの中には、負けることに慣れていなくて、荒れてしまったり、傷ついてしまったり、「負けたくないからゲームをしない」という子もいますが、大人と一緒にチームを組んで、大人が「あー、負けたぁ。悔しい!次は勝つぞ!」と楽しく負け姿を見せることで、「負けることは大したことではない」「勝つことも負けることもある」ということを学んでもらえたら嬉しいです。
「さわやかな負け方」を身につけることは、人生においても大切な気がします。
このゲームの唯一の難点が、手に入りにくいことです。
次の記事でボードゲームの買い方のことを書きますが、私がAmazonで注文した時は、オーストリアからはるばる来ました。
さらに、説明書きがドイツ語・フランス語・イタリア語です。英語ですらない…。
それでも、イラストもかわいいすてきなゲームで、ちびっ子が集まったら必ず出したくなります。